イレギュラーが発生すると、計画の遅延につながる可能性があります。それを防ぐためにも、倉庫や運送会社、港湾作業者といった実務を手がけてくれる方々への、こまめな情報共有が欠かせません。たとえば、コンテナへ荷物を入れる作業のことを「バンニング」といいますが、輸出先の国によってもルールが異なるんです。知らずに誤った方法で作業してしまうと、海外の港に船が着いても荷物が入国できない…ということにもなりかねません。そうなれば、現地で大事になるのは、言うまでもないでしょう。
ほかにも「いつまでに倉庫から出す準備を終わらせておくべきか」「何が今回の出荷対象となる荷物なのか」といったことも、現場の人たちだけでは判断できません。わからなければ問い合わせをもらったりもしますが、先んじて情報を共有することで作業時間のロスも減ります。こうした小さな積み重ねが、スムーズな出荷を可能にするのだと思っています。
台風などが起こった際も、倉庫に保管された部品が風雨により濡れてしまえば、出荷できる状態ではなくなってしまいます。それを防ぐためにも、倉庫の状況を確認し、保管方法や雨水対策などにまで指示を出すこともあります。
天候や交通状況などにより、遅延はどうしても発生してしまいます。それ自体はどうしようもありません。しかし、人の力でそれを最小限に抑えることは可能です。そうした行動に突き動かすのは、やはり「いすゞロジスティクスの中枢を担っている」という誇りなのだと思っています。